現在、サンケンの時価総額は、米国子会社であるAllegro Microsystems, Inc.(以下、「アレグロ」)の保有価値を下回っています。
アレグロは、2017年7月18日にOne Equity Partners(プライベート・エクイティ企業)に対して第三者割当増資を実行しました。その際のバリュエーションは株式28.8%に対して $291mnであり、全社の価値$1,010mn、サンケンの保有価値$679mnを意味します。
アレグロの第三者割当増資後のピーク純利益が第三者割当増資実行時よりも44%多いことを考慮すると、アレグロの価値は増加していると考えられます。
アレグロの44%の価値向上を考慮すると、アレグロの価値は¥106,204百万円です。これに対してサンケンの時価総額は¥75,255百万円です。
これはアレグロを除くサンケンの事業がマイナスで評価されていることを意味します。
更に、半導体事業(アレグロを除く)及び非中核事業であるパワーシステム事業の営業利益率は低く、この低利益率がもたらす深刻なリスクはサンケンの過去5年間のうち4年間のフリー・キャッシュ・フローがマイナスであることからも見て取れます。
上記が、弊社が価値向上プランの実行が重要であると考える理由です。弊社はこれらの問題はサンケンがA Better Sanken~より「強い」サンケン~となることを通じて解決できると考えています。
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